本当に無制限で使えるのはWiMAXだけ
モバイルWiFiの広告を見ていると「無制限で使える!」という表現を目にすることが良くあると思います。ですが、実際に無制限で利用できるのはUQコミュニケーションズと系列のプロバイダ(Broad WiMAX、3WiMAX、GMOとくとくBBなど)とWiMAX2+の契約をした場合のみで、他のモバイルWiFiでは本当の意味で無制限に使える訳ではありません。
今回は、どうしてWiMAX2+だけが本当の無制限であり、他のモバイルWiFiでは事実上無制限とはいえないのか、ということについて説明していきます。
WiMAX2+が無制限で使えるという理由
WiMAX2+が無制限で使えるモバイルWiFiであるという表現があるのは、基本的に何も気にせず使っていても普通に好きなだけデータ通信を行えるからです。
実際には、WiMAX2+のギガ放題というプランを選んだ場合でも通信制限があります。それは、3日間制限と呼ばれるもので、3日間のデータ使用量が3GBを越えた場合には、通信速度を低下させる制限がかかるというものです。
公式ではその速度が0.7Mbpsということになっているのですが、実測値では5~6Mbpsが安定して出ている状況にあります。これは過去にWiMAXの速度低下問題などがあった結果なのですが、これだけの速度が出ていれば普通にネットをする分には十分であり、仮に1ヶ月間制限がかかったままでも月額料金以上の価値を感じる方が大勢いるということなのです。
WiMAX2+以外が無制限ではない理由
現在、WiMAX2+に対抗してデータ容量無制限をうたっているモバイルWiFiサービスとしてはワイモバイルとスマモバというdocomoの回線を使ったMVNO(格安SIM)があります。
これらは無制限使い放題ということでサービス展開をしていて、確かに月間の通信量の制限はないのですが、WiMAX2+と同じように3日間制限が存在します。
そして、その制限がWiMAX2+と比較すると全く使えないレベルにまで減速させられてしまうのです。3日間制限がかかった状態ですと、ワイモバイルは128Kbps、スマモバは200Kbpsとなります。メガに直すとそれぞれ0.128、0.2という数字であり、WiMAX2+の実測値の50~25分の1という速度なのです。
これだけきつい速度制限ですが、まともにインターネットを利用することはできません。普通のホームページを表示させるだけでも1分以上待たされたりしますし、動画など全く見ることができないほどになります。
このような状況ですので、ネット上での口コミによる評価や評判でも無制限として使うならWiMAX2+一択という声が大勢をしめているのです。実質無制限ではない無制限のサービス広告には注意するようにしてくださいね。