モバイルWiFi端末の電磁波は医療機器や人体に影響しますか?
「モバイルWiFiの端末の電磁波は医療機器や人体に影響しますか?」という御質問を頂きました。モバイルWiFiも電波を使ってデータの送受信を行う以上、電磁波を発生させます。
一部の電磁波は医療機器や人体に影響を及ぼすことが確認されているので、モバイルWiFiの端末の電磁波が医療機器や人体に影響するのか?ということを心配されるのは当然のことです。
また、ご家族の中に心臓のペースメーカーを使っている方がおられるという方もいらっしゃることでしょう。
今回は、御質問いただいた事項に回答しつつ、付随する情報についてもまとめてご紹介したいと思います。
モバイルWiFiの端末の電磁波は医療機器や人体に影響を及ぼす可能性は低い
モバイルWiFi端末の電磁波が医療機器や人体に影響を及ぼす可能性は低いです。ただし、100%影響がないということではありません。お使いの通信方式や機器によって変わってくるからです。
そのような中、モバイルWiFiの中でも最も利用者が多いWiMAXを展開しているUQコミュニケーションズはWiMAX機器が心臓ペースメーカーへ及ぼす影響がないことを公式に発表しています。この確認は総務省が調査研究を行っているため、信頼できる情報です。
ただし、ここで注意していただきたいのは、機器が心臓ペースメーカーに限定されているということであり、全ての医療機器について確認した訳ではないということです。
また、先に述べたようにこれはモバイルWiFiの通信方式の中でもWiMAXの通信周波数帯のみの情報であり、他の通信方式では個別に検証が必要な事項となります。
ですが、上記のような国の調査研究結果が既にでていること、そして既に利用者が1000万人を越えているモバイルWiFiの利用において、明確にこれが原因で大きな医療事故が起きたり、人体に深刻な悪影響を及ぼしたというケースは報告されていません。
以上のことを考慮すると、モバイルWiFiの電磁波が医療機器や人体に影響を及ぼす可能性は低いということがいえると思います。
ただし、病院内でモバイルWiFiを使う場合や、ご家族が家庭で医療機器を利用されているという場合には、病院や医師に問題がないかということをしっかりと事前に確認するようにして下さい。