モバイルWiFi速度制限にご注意ください
モバイルWiFiは最高で370Mbpsにもなる高速通信をモバイル環境で利用できる優れたサービスで、なおかつ月間のデータ容量制限がないということで急速に普及しています。ですが、モバイルWiFiには速度制限がありますのでご注意ください。
ですが、「常時光回線並みの超高速通信が絶対に必要」といったヘビーユーザーの方以外であれば、モバイルWiFiの速度制限の性質を理解することで大きな支障なくモバイル通信を楽しむことも可能です。今回は、モバイルWiFiを利用する際に注意しておきたい速度制限について説明をします。
モバイルWiFiの速度制限とは?
速度制限とは、ある一定の期間に一定以上のデータ通信を行った場合に通信速度が遅くなるように規制されることです。この速度制限の状態では、モバイルWiFiの最大速度である370Mbpsという速度での通信はできなくなります。
具体例を挙げてみましょう。モバイルWiFiの中でも特に人気が高いのが、WiMAXのギガ放題です。WiMAXのギガ放題には月間の通信容量制限がないため、100GBでも200GBでも通信ができてしまいます。大手キャリアのスマホなどであれば、月に5~6,000円ほどかかって7GBということを考えれば3,000円台で通信容量制限がないWiMAXギガ放題に人気が殺到するのも頷ける内容ですね。
そのWiMAXギガ放題も月間の通信容量制限はないのですが、3日間のデータ使用量による速度制限があります。それは、3日間で3GB以上のデータ通信を行った場合、700kbps~6Mbpsの範囲の速度に制限がされるというもの。この速度は370Mbpsという最高速度から比べると実に数十分の一という早さとなります。ですので、モバイルWiFiの通信制限は厳しい・・・のかというと、実はそうではありません。
例えば、ドコモやソフトバンクなどの大手キャリアですと、月に7GBの契約で高速通信量を使い切ってしまえば、その後の速度制限は0.128Mbpsになります。ギガ放題の場合では、通信制限がされていても平均して3~4Mbpsは確保できる(混雑状況にもよりますが)ので、普段のネット使いであれば不自由することはありません。動画視聴もストレスなく楽しむことができます。
また、3日間の速度制限を避けたい場合は、3日間の通信容量が3GB以内に収まるようにすれば常時高速で使うことができます。仮に毎日800MBずつ利用したとすれば、一切速度制限にかからず、月間では24GBものデータ通信容量を使えるということになります。
このようにモバイルWiFiにも速度制限があるので注意が必要ですが、今回取り上げたWiMAXのようにプロバイダ次第では非常に緩い制限ともいえます。いずれにせよ、モバイルWiFi選びをする際には速度制限の条件についても注意をはらうようにすると、利用開始後に戸惑わずにすむことでしょう。